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ワンダーウェアInTouch（FSGateway接続）

ワンダーウェアのSCADA「InTouch」で、FactorySuite Gatewayを使って、当社OPCサーバーを使用する場合の設定方法をご紹介します。FS Gatewayは、OPCLinkに代わる新しいゲートウェイソフトウェアとして2004年にリリースされました。4つのプロトコル（OPC/DDE/SuiteLink/MX）を相互に変換し、ユニバーサルプロトコルコンバータとして動作するユーティリティです。なお、SCADA側の詳細な設定方法は当社ではお答えできませんので、SCADAメーカまたは販売店様へお問い合わせ頂きますようお願い致します。

FS Gatewayのインストール

FS Gatewayは、FactorySuiteのセットアップディスクをお持ちの場合は「Device Integration」ディスクからインストールできます。米ワンダーウェア社のWEBサイトからFS Gatewayのインストールモジュールをダウンロードし、インストールすることも可能です。

FS Gatewayの起動

スタートメニューから「プログラム」→「Wonderware」→「System Management Console」をクリックして、SMCを起動します。DAServerマネージャを展開すると「ArchestrA.FSGateway」が見えます。

OPCサーバーの定義

「Configuration」を右クリックするとポップアップメニューが表示されますので、「Add OPC Object」を選択してください。

【Server Node】OPCサーバーが動作しているノード名を指定します。同じPC上で動作している場合は「localhost」とします。【Server Name】OPCサーバーのProg.IDを指定します。デバイスエクスプローラの場合は「Takebishi.Dxp」です。
※その他の項目はデフォルトのままとします。

OPCグループの定義

上記で生成したOPCサーバー定義（下図の場合は「New_OPC_000」）を右クリックするとポップアップメニューが表示されます。「Add OPCGroup Object」を選択してください。

シーケンサに対するポーリング周期を「Update Rate」に指定します。
※DDEインターフェイスでのアクセス時のトピック名は、「ポート名＋"_"＋グループ名」になります。 ※その他の項目はデフォルトのままとします。

「Browse OPC Item」ボタンを押すとOPCサーバーで定義されているタグ情報がリストアップされます。登録したいタグをドラッグ＆ドロップ操作で登録ができます。

InTouchアクセス名定義

InTouchの「システム」メニューから「アクセス名」を選択します。「追加」ボタンを押し、OPC接続用のアクセス名を定義します。

【アクセス名】　InTouchアプリケーションで指定する任意の名前を指定します。
【アプリケーション名】　アプリケーション名として「FSGateway」と入力します。
【トピック名】　SMCで定義したトピック名を指定します。
※前述の設定例では「New_OPC_000_New_OPCGroup_000」です。
【プロトコル】　DDEまたはSuiteLinkを選択します。

InTouchタグ名定義

InTouchのアプリケーションでFSGatewayへアクセスするタグ名を指定します。

【タグ変数】　「PLCのデバイス名／番号」を指定します。
【タグタイプ】　整数型タグの場合は、「I/O整数型」を指定します。
【アクセス名】　FSGatewayへの接続が定義されている「アクセス名」を選択します。

実行

DAサーバマネージャの「ArchestrA.FSGateway.1」を右クリックするとポップアップメニューが表示されます。「Activate Server」を選択し、FSGatewayをアクティベートしておきます。 InTouchを実行するとOPCサーバーの値がFSGatewayを通じて取得できます。

備考

※OPCクライアントから明示的に「Out Process」を指定してFSGatewayを起動するとDCOM経由の接続になるため、OPCサーバーが起動している状態では「既に起動しています」のメッセージがでることがあります。
この場合は、OPCサーバーのDCOM設定で「対話ユーザ」を選択してください。

※CoCreateInstance()で明示的に「Out Process」を指定できないVB6.0等からOPCアクセスする場合、DDE/SuiteLinkとOPCは同時に起動できませんのでご注意ください。