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冗長化構成について

2022.12.15

概要

通常、デバイスエクスプローラOPCサーバーを使用した冗長化には2階層の冗長化があります。

  • OPCサーバーの冗長化構成
    デバイスエクスプローラ OPCサーバーが稼動しているPCやネットワークに障害が発生した場合、システムは、別のデバイスエクスプローラ OPCサーバーが稼動している冗長化されたPCを経由してデータにアクセスし続けることができます。
  • 機器通信の冗長化構成
    デバイスエクスプローラ OPCサーバーがアクセスする機器やネットワークに障害が発生しても、システムは、冗長化された別の機器を経由してデータにアクセスし続けることができます。

 

※OPCサーバーの冗長化構成におけるデバイスエクスプローラ OPCサーバーのライセンスについてはこちらの記事を参照ください。

デバイスエクスプローラ OPCサーバーの冗長構成

(ケース1)
ホストシステムがOPC通信の冗長切り替え機能をサポートしている場合は、その機能性を利用してOPC通信経路を切り替えてください。
例えば、ICONICS GENESIS64のような高度なSCADAシステムはこの機能をサポートしています。

(ケース2)

ホストシステムがOPC通信の冗長切り替え機能をサポートしていない場合、ローカル側のデバイスエクスプローラ OPCサーバーを使用してOPC通信の冗長切り替えを行うことができます。この場合、ローカル側のデバイスエクスプローラ OPCサーバーではOPCクライアントドライバーを使用します。OPCクライアントドライバーはリモート側のOPCサーバーに接続し、冗長化切り替えを処理します。ローカル側のデバイスエクスプローラ OPCサーバーのOPCクライアントドライバーでの設定手順は、以下の各ドライバーでの二重化通信機能の設定手順と同じ手順です。
ホストシステムは、リモート側ではなくローカル側のデバイスエクスプローラ OPCサーバーにアクセスします。
* ローカル側のデバイスエクスプローラ OPCサーバー用にも、別途ライセンスが必要となります。

 

機器との通信経路切り替え

デバイスエクスプローラ OPCサーバーは各通信ドライバーに二重化通信機能を備えています。設定手順を以下に示します。

各ドライバーでの二重化通信機能の設定手順

二重化通信設定のために主系と待機系それぞれ2組のポート設定とデバイス設定を使用します。

  1. 主系と待機系用それぞれのデバイス設定とポート設定を作成します。主系のみタグを作成し、待機系はタグの作成は不要です。
  2. 各デバイス設定で機器と通信できることを確認します。
  3. 主系のデバイス設定のデバイスオプションで「二重化通信」を設定します。
  4. 二重化通信設定をすることで、ホストシステムからDevice1のタグにアクセスします。Device1との通信で通信異常が発生すると、自動的にDevice2の通信経路に切り替わります。通信経路切り替え後も、ホストシステムからはDevice1としてアクセスでき、Device2に直接アクセスする必要はありません。
  5. ホストシステムから以下のようなデバイスシステムタグを監視することで、デバイスの通信状態や切り替え状態を確認することができます。
    通信状態:Device1.$Status(BOOL型)
     ONの場合、:主系、待機系いずれかで通信成功
     OFFの場合:両系とも通信が失敗
    待機系への切り替え状況:Device1.$Standby(BOOL型)
     ONの場合:待機系での通信
     OFFの場合:主系での通信